ここ最近、日本列島が揺れ続けています。今年(2022年)の3月25日から4月2日までの間に、6回も震度4クラスの大きな地震が起きています。その発生場所も東北、北海道、千葉、京都と広範囲に及んでいます。
災害大国の日本では、誰でも被災する可能性があります。いざという時のために、非常袋(一時避難用)と防災袋(二次避難用)を備えておきたいものです。

避難用袋は、本当に必要だと思うわ! 非常袋と防災袋の二つがいるの?



防災グッズは、一次避難と、二次避難、それぞれに分けて袋入りセットを用意する必要があるんだよ。
非常袋(一時避難用)は家から一刻も早く持って出るための「持ち出し用袋」で、防災袋(二次避難用)は体育館などの避難所で生活するための「防災袋」なんだ。
優先順位としては、まず、非常袋(一時避難用)を完璧に備えることが大切になるね。



非常袋と防災袋はどんなものを選べばいいの?



それは、これから分かりやすく説明していくよ。
防災グッズが必要になる状況は
防災グッズが必要になる状況は?
- 家のライフライン(電気・ガス・水道)が断絶したとき
- 家を出て、避難所で過ごすとき
- 家から離れた場所へ、移動(避難)するとき
- 家の二階や屋上・車への避難も含む
気象庁の「防災気象情報と警戒レベルとの対応について」を見ると、
防災気象情報と警戒レベルとの対応について
「避難情報に関するガイドライン」(内閣府(防災担当))では、住民は「自らの命は自らが守る」意識を持ち、自らの判断で避難行動をとるとの方針が示され、この方針に沿って自治体や気象庁等から発表される防災情報を用いて住民がとるべき行動を直感的に理解しやすくなるよう、5段階の警戒レベルを明記して防災情報が提供されることとなっています。
自治体から警戒レベル4避難指示や警戒レベル3高齢者等避難が発令された際には速やかに避難行動をとってください。
一方で、多くの場合、防災気象情報は自治体が発令する避難指示等よりも先に発表されます。
このため、危険な場所からの避難が必要とされる警戒レベル4や高齢者等の避難が必要とされる警戒レベル3に相当する防災気象情報が発表された際には、避難指示等が発令されていなくてもキキクル(危険度分布)や河川の水位情報等を用いて自ら避難の判断をしてください。
避難にあたっては、あらかじめ指定された避難場所へ向かうことにこだわらず、川や崖から少しでも離れた、近くの頑丈な建物の上層階に避難するなど、自らの判断でその時点で最善の安全確保行動をとることが重要です。
気象庁「防災気象情報と警戒レベルとの対応について」
と記載されています。
防災グッズは、非常袋と防災袋を考える
防災グッズは、非常袋(一次避難用)と防災袋(二次避難用)、それぞれに分けて袋入りセットを用意する必要があります。
非常袋セットは、被災時に、家から一刻も早く持って出るための「持ち出し用袋」です。また、防災袋セットとは、被災時に、体育館といった避難所で生活するための「防災袋」のことです。
非常袋の中身は
Amazon(アマゾン)の防災グッズランキングで一番売れているのが、こちらの山善(YAMAZEN)の、一次避難用の「非常用持ち出し袋で、筆者も一押しです!
山善「防災バッグ30点セット 【防災士監修】
本体サイズ:幅32×奥行16×高さ43cm、おもさ(約):2kgの内容は、2022年4月10日現在で
セット内容1
- リュックサック
- 限定エコバック
- 緊急用ホイッスル
- 2WAYドライバー
- カッター
- 圧縮袋
- 予備袋
- 筆記用具セット
- 歯ブラシ×3本
- 綿棒×20本
- マスク×3枚
- 携帯トイレ×3個
- 45Lポリ袋×3枚
- 紙皿×3枚
- プラカップ×5個
- 割り箸×5膳
品質試験:国内の第三者機関において、JIS基準に基づいた試験に合格済み
セット内容2
- スプーン・フォークセット
- 2WAY懐中電灯
- ラバー手袋
- お薬ケース
- 布テープ
- レインポンチョ
- サンダル
- アルミシート
- アルミブランケット
- エア枕
- 非常用給水バッグ
- ラップ
- アルミホイル
- ボディタオル
- ティッシュ
品質試験:国内の第三者機関において、JIS基準に基づいた試験に合格済み
となっています。
[防災防犯ダイレクト] 防災セット 地震対策30点避難セット(非常持出袋)
グッドデザイン賞受賞をしていることでも人気の、「防災防犯ダイレクト」の非常持出袋です。
防災士が厳選した30種類の防災グッズをセット!
袋の素材は火災時の延焼を防ぐ防炎素材を使用し、しっかり中身をガードします。
1人用は重量5kgほどと、女性でも持ちやすいのも嬉しいポイントです。
その丈夫な袋の中身は、快適性に配慮した防災グッズが整っています。拭き取りタイプの水のいらないシャンプーや、エアーまくら、アイマスク、耳栓といった、衛生面や睡眠をサポートするアイテムは心強い味方になります。
防災セット 地震対策30点避難セット(1人用セット)の内容
- ソーラー多機能ラジオライト5000
- 5年保存水(500ml×4本)
- 缶詰ソフトパン(100g×3)
- 食品加熱袋
- 加熱剤
- ウェットボディタオル
- 非常用簡易トイレ3回分
- アルミブランケット
- アルコール除菌ジェル
- マルチツール
- エアーまくら
- アイマスク
- 耳栓
- スリッパ
- 非常用給水袋
- 水のいらないシャンプー
- 緊急用ホイッスル IDカード付き
- レジャーシート
- 軍手
- 歯ブラシ
- 布ガムテープ
- レインコート
- カイロ(×2)
- 三角巾
- 乾電池(×4)
- マスク
- 緊急時連絡シート
- 防災アドバイス
- 救急ポーチ
- 救急セット
となっています。
「防災グッズ」で確認しておくべき必需品
「防災グッズ」で確認しておくべき物は
「防災グッズ」必需品
- 体を守る・衛生管理などのための物
- 重要な情報を書き留める・確認するための物
- 暗さを照らす物
- 生命維持のための道具 *主に避難所で使用
- 生命維持のための非常食・保存食
これらについて、順に解説します。
体を守る・衛生管理などのための物
聞こえやすく防犯にもなる「ホイッスル」
聞こえやすく防犯にもなる「ホイッスル」
人間が聞きとりやすい音を出す!
コクヨ「防災用救助笛 ツインウェーブ」
被災して、救援を求めるときに必要なものが「ホイッスル」です。
こちらは一見、笛とは思えないおしゃれなデザインですが、聞こえやすい「3200Hz」「4800Hz」の音を出します。
実践的な機能を備えています。
耐久性が高い「軍手」
耐久性が高い「軍手」
【現役防災士推奨】 軍手 防刃手袋 滑り止め 付 き、破れない 耐切創手袋です。
カッターに触れても切れない生地!
ガラス、瓦礫などを持つときに手を守るグローブですが、一般的な布製の軍手では、万全とはいえません。
カッターに触れても切れない「耐切創手袋」がおすすめです。
静かに使える「アルミ製保温シート」
静かに使える「アルミ製保温シート」
静音アルミブランケット
体温が奪われるのを防ぐ「アルミ製保温シート」です。
100均でもよく見かけますが、人気商品はこちらです。
ポケットサイズで軽量なうえに、カサカサ音が出ないアルミ保温シートでできています。
老若男女大勢の人が集まる避難所生活において、アルミ保温シートのカサカサ音がストレスになる方が多いそうです。それを意識して「動かず慎重に」というのはストレスになりますよね。
少し多めの「非常用トイレ」
BOS (ボス) 非常用 簡易トイレ セット 50回分! 交換目安は10年間なので、買い替えを急がずに済みます。
【「凝固剤・汚物袋・BOSの防臭袋」の3点セット】
被災したとしても、避難所などに「簡易トイレがあるのでは?」と思われる方も多いかもしれません。
避難所に簡易トイレがあったとしても、とても長い行列ができてしまって、なかなかトイレに行けない・・ということも多いものです。
「非常用トイレ」はせめて一人あたり5回分くらいでも、絶対必要なものとして常備してほしいグッズです。
※トイレに行く回数は、平均的に日中で5回くらいです。
重要な情報を書き留める・確認するための物
スマホの充電機能付き「ラジオ & 懐中電灯機能」
ソニー(SONY) ポータブルラジオ ICF-B99
スマホも充電でき、情報収集で大活躍!
被災時に情報収集に必要なものといえば、「スマホ(携帯電話)」そして「ラジオ」です。
両方を駆使することで、はぐれてしまった大切な人を見つけ出せることもあります。
だからこそ、スマホ充電に対応した、電池なしでも動くラジオは必須アイテムです。
スマホ・携帯の「モバイルバッテリー」
Anker PowerCore Solar 10000 ソーラーチャージャー
常に携帯できるサイズ感で、ソーラー充電可能!
平常時でも携帯している方が多いスマホのモバイルバッテリーです。
被災時に役立つのが、ソーラーパネルを搭載した、「ソーラー充電タイプのモバイルバッテリー」。1台につき、同時に複数のスマホ充電に対応。また、照明ライト付きで、防水・防塵加工も施されています。
携帯しやすいサイズ感なので、普段のお出かけにも◎ 様々なシーンで重宝します。
暗さを照らす物
使い勝手のいい「懐中電灯」
「スマホでも懐中電灯代わりになるよ!」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、夜間の自然災害によって町が停電、家屋が倒壊するという、不測の事態に見舞われたら場合は?
スマホのライトは、よく知っている家の中では役立つかもしれませんが、外の広範囲を照らすのには不十分です。そしてなにより、夜間、暗闇のなかで「救助を求めるサイン」としても、懐中電灯はとても役立つものです。
高性能な懐中電灯は、自分の命を守るために絶対必要なもの1 最低限のリストに加えておきましょう。
発電式LEDライト ナイトスターJP
振ると発電する、電池がいらない懐中電灯もおすすめ。
大作商事の発電式LEDライト「ナイトスターJP」は、約30秒振るだけで約20分間点灯します。
加えて水中100mにも耐える防水設計、さらに1.2mの高さからの落下にも耐える頑丈設計です。
生命維持のための「道具」
調理でも役立つ「アウトドア向きのマルチツール」を紹介します。
まず、避難所で活躍するのが、アウトドア・登山用アイテムの数々(シングルバーナー、ヘッドランプなどが代表的)でしょう。調理用ナイフについても、アウトドア用のものが人気です。
そして、なにかと使い勝手がいいのが、プライヤーなどが付いたマルチツールです。
LEATHERMAN MICRA
女性でも握りやすいハサミ付きです。
1983年創業のアメリカ発のメーカー、LEATHERMAN(レザーマン)の、現行ラインナップ商品の中では一番古いモデルですが、人気のあるMICRA!
ご覧のとおり、「ハサミ」が使いやすい形状をしています。実際の災害時の食事づくりでは、ナイフよりも、ハサミやカッターが重宝するケースが多いですよ。
生命維持のための「非常食・保存食」
いざ、自分が「被災者」となったなら、多大なストレスを受けるものです。
そんな状況下で、生きる希望をわかせる大切な要素となるのが、美味しい食事です。
まずは、とにかく「飲料水」の確保。そして、栄養を摂ることが重要なのですが、そんな自分に「生きる希望」を与えてくれる味わいも重視して、食糧を選んでみませんか。
バリエーションを持たせて、飽きないようにするのがポイントです。
「非常食・保存食」についての関連記事




最後に
いかがでしたでしょうか? ここで、簡単にまとめてみましょう。
「防災グッズ」で確認しておくべき物は
「防災グッズ」必需品
- 体を守る・衛生管理などのための物
- 重要な情報を書き留める・確認するための物
- 暗さを照らす物
- 生命維持のための道具 *主に避難所で使用
- 生命維持のための非常食・保存食
防災グッズは、非常袋(一次避難用)と防災袋(二次避難用)、それぞれに分けて袋入りセットを用意する必要があります。
非常袋セットは、被災時に、家から一刻も早く持って出るための「持ち出し用袋」です。また、防災袋セットとは、被災時に、体育館といった避難所で生活するための「防災袋」のことです。
あなたも、万が一に備えて防災グッズを準備しておいてください!